2026/8/16
介護のご相談を受けていると、
「どんなサービスを使ったらいいですか?」
「デイサービスは週に何回くらい行った方がいいですか?」
と聞かれることがあります。
介護保険には、訪問介護やデイサービス、訪問看護、リハビリ、福祉用具など、さまざまなサービスがあります。
でも、介護サービスは、「たくさん使えば安心」というものではありません。
大切なのは、その方がどんな暮らしを続けたいのかを考えながら、
必要な支援を必要なところに取り入れていくことだと思っています。
例えば、
一人での入浴が少し心配になってきた方には、安心して入浴できる機会を。
外に出ることが少なくなった方には、人と話したり、身体を動かしたりできる場所を。
家事の一部が難しくなってきた方には、できないところだけを少し手伝ってもらう。
そして、介護をしているご家族が頑張りすぎているときには、安心して任せられる時間をつくる。
同じサービスであっても、必要とする理由は一人ひとり違います。
一方で、支援を増やすことで、それまでご本人が自分でしていたことまで、
誰かにしてもらうようになってしまうこともあります。
だからこそ、
「何をしてもらうか」だけではなく、「何をその人自身に続けてもらうか」
という視点も大切にしたいと思っています。
介護サービスは、生活の主役ではありません。
主役は、あくまでもご本人の暮らしです。
サービスは、その暮らしを支えるための“道具”のようなもの。
今できていることをできるだけ大切にしながら、難しくなったところを少し支えてもらう。
そんな使い方ができれば、介護サービスは「できないことを補うもの」だけではなく、
その人らしい生活を続けるための支えになっていくのだと思います。
そして、生活や身体の状態は少しずつ変わっていきます。
最初はちょうどよかったサービスも、しばらくすると多すぎたり、逆に足りなくなったりすることがあります。
だからケアプランも、サービスも、一度決めたらそのままではありません。
「今の生活に合っているかな」
「無理をしているところはないかな」
「まだ自分でできることは何だろう」
そんなことを、ご本人やご家族、関わる専門職の皆さんと一緒に確認しながら、
その時々の暮らしに合わせて見直していきます。
介護サービスは、「どれだけ使うか」より、「何のために、どう使うか」。
ご本人にも、ご家族にも無理がなく、その方らしい暮らしが続いていくこと。
そのためのサービスの使い方を、一緒に考えていきたいと思っています。